銀座・古美術 祥雲からの展示会情報やお知らせです

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町田市国際版画美術館レクチャー”仏教版画入門”

展示会“佛教美術展−紙のほとけ”には多くの方々にご来場いただき誠にありがとうございました。 このたびの展示会に伴い33日(土)、町田市立国際版画美術館のご協力により、レクチャー「佛教版画入門」が無事開催されましたので、担当スタッフのLee美綾よりご報告させて頂きます。


当日は、春をほんのり感じる暖かさの中、駅から公園奥に佇む美術館までの距離もほどよく、
12名の参加者の皆様をむかえることが出来ました。そして、町田市立国際版画美術館学芸員の佐々木先生によるレクチャーは、予定時間をオーバーする充実した2時間となりました。

レクチャーでは、佛教版画とは何か、摺仏と印仏という2つの技法の違い、仏像の像内へ印仏を納入した背景、日課としての佛教版画、勧進と結縁に使われた佛教版画、そして時代とともに大型化されていく佛教版画などについて、佐々木先生よりお話をして頂きました。お話にあわせて、美術館所蔵の貴重な作品の数々を、間近で鑑賞する時間もたっぷりととり、参加者の皆様にもお楽しみ頂けたかと思います。

佛教版画とは、(1)沢山つくることに意義がある、(2)押す、摺るという聖なる行い、そして(3)自分の目の前で仏様をつくれるという行為、この3つがポイントであると、佐々木先生は解説されました。話を聞いているうちに、仏様の名前を一心不乱に唱えながら、摺仏や印仏に励んでいた昔の人々の様子が目の前に浮かんでくるようでした。手の動き、口の発生、目の前に仏様があらわれる登場感など、佛教版画はとても活動的な行為であったようです。

佐々木先生のお話の中で、とても印象的なフレーズがありましたので、最後に紹介させて頂きます。〜版画の魅力とは、ずばり”イリュージョン“であります〜紙をはがす瞬間、印をはずしたとたんに、いきなり目の前に「仏様」があらわれる感覚をイリュージョンという言葉で表現されたのですが、この一言がいつまでも心に残っております。佛教版画の魅力の謎が少しとけたような、と同時に、もっともっと佛教版画の世界を体験してみたい、そんなことを感じた一日となりました。

町田市立国際版画美術館では、414日(土)より、開館20周年記念展が開催される予定です。これからの季節、お花見やお散歩がてら、どうぞお出かけ下さい。
Lee/祥雲スタッフ)

                                           
 

レクチャーの様子;左 説明をされる佐々木先生
            右 実際に作品を見る参加者の方々