銀座・古美術 祥雲からの展示会情報やお知らせです

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古瓦
 

仏教伝来の歴史を感じさせる白鳳時代の寺院に使われた古瓦の断片。

【古瓦について】
 六世紀の法隆寺造営は先進文化への憧れや到達への意欲を搔き立て、その後聖徳太子のもとに寺院建築は畿内から地方へと広まっていき、多くの瓦が使われるようになりました。当時の人たちにとって大陸文化は波打つ甍や鴟尾*(しび)となり目の前に押しよせてきていました。しかし、それらの寺院はすべて木造建築で、長い年月の間にその大半が失われ、礎石や瓦が残るだけになります。中でも瓦は大量にあり、そのまま動かされずに埋もれて、後代の遺跡発見の手がかりとなりました。
古代の瓦葺は平瓦と丸瓦を交互に葺き並べた形で、更に棟には熨斗瓦なども積み重ねられますが、主に装飾があるのは屋根の端の瓦当(がとう)といわれる部分で、主に鐙瓦(あぶみかわら)と平瓦の先端に瓦当をつけたものがあります。当 初は朝鮮半島の百済(くだら)や高句麗(こうくり)の様式が伝わり、その後には新羅(しらぎ)や中国の唐様式が用いられ、その後に和様化していきます。文 様は主に蓮弁や唐草が用いられている場合が多いですが、寺や時代によってそれぞれ違い、後世になってその蓮弁の形や数、唐草の種類などによって分類が行な われるようになります。
また、寺跡の遺跡研究が始まる前の平安末期には、文人たちが散乱する瓦に目をつけて硯として愛用していたと言われています。
*鴟尾(しび)- 瓦葺き屋根の両側につけられる飾りで魚が尾を水面から出した姿を具象化したものとされる